『今日の日はさようなら』原作本を読んで(*ネタバレはありません)
医療カウンセラー役で深田恭子さんだそうで…
このカウンセラー、原作本には登場しない役柄ですよね。
ちょこっとソーシャルワーカーという存在は出てきますが…
深田さんは、がんと闘う耕太君や信夫君の精神面をサポートする役所のようで、耕太君の心理面(内面)をドラマとして描くのには重要な役所となるんでしょうね。
なんて、ちょっと原作本の内容に触れましたが、先日原作本を手にした私…
ドラマを観る前に読もうかどうしようか悩んだのですが、まぁ今回の場合 内容は分かっているので、先に読むことにしました
以下、ネタバレはないと思いますが、本当に個人的な感想をちょこっと書かせていただきます(*^^*)
この本の帯にある主人公の“置き手紙”の一部と“はじめに”を読んだだけで、涙がこみ上げてきたと同時に、約30年前に私自身に起こった出来事が思い出され、これは号泣モノかと覚悟しながら読み始めました。
が、読んでみると違うんです!
主人公やお母さんの当時の日記を中心に書かれているんだけど、その日記というのが淡々と綴られていて…
それを読みながら泣くと言うよりは、本当に色々なコトを考えさせられました。
“生きる”ということ、“死”と向き合うということ…
“家族”を初めとする自分にとっての身近な人々との繋がり(関わり)、“医療従事者”の想いなどなど…
そして何よりも私自身のコト。
約30年前、高校の入学式直後 私も耕太君と同じ悪性リンパ腫の疑いで、大学病院で検査を受けたことがありました。
原作本にあったように、やはり首のしこりの一つを取り出しての組織検査…
その時、お医者さんから「二つの病気の疑いがあるけど、とにかくリンパ腺自体の病気でないことを願っています」と言われたのを今でも鮮明に覚えています。
結局幸いにして私は悪性リンパ腫ではなく、他の病気だったのですが、これもまた難病と言われるもので、当時は自分はどうなっちゃうのかなぁ?と不安だったのを思い出します。
でも今や二人の子供を産み育て、ゆるゆるゆるながら生きてる私。
本当にこの状況に感謝して、もう少しシャン!!としなきゃ…
この原作本を読んで、改めて自分を律する今日この頃です(^_^;
そしてなんとも奇遇というかなんというか…
今回のドラマには医療カウンセラーが登場するというじゃありませんか。
私も病気をして医療ソーシャルワーカーという方に出会い、将来自分もなりたいと思い、大学卒業後、精神科ソーシャルワーカー(今で言う精神保健福祉士)として働いていたんです。
今、日本で医療カウンセラーというと、臨床心理士とか精神保健福祉士とかソーシャルワーカーなどという職種で病院で働く人が殆どかと思いますが、日本ではなかなかまだ医療職としては知られていない職種かもしれません。
でもとっても大切な職種だと思います。
なので、今回医療カウンセラーという職業が、こうして重要な役として描かれることを嬉しく思うと共に、私個人としては感動すら覚えます。
ドラマの内容もさることながら、大野君の演技は勿論、このカウンセラーの登場で、益々このドラマに期待が膨らみます
昨日は原作者の方とご家族が撮影現場にいらしたという呟きもアップされていましたが、このご家族のためにも素晴らしいドラマとなりますように
そして多くの人がこのドラマと出会いますように!
私が30年前、もし耕太君と同じ宣告を受けていたら、耕太君のように生きられただろうか…
私もこの歳にして、今一度しっかりと自分の生き方を考えてみなくては…と思わされる一冊でした。
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by 3104-nao | 2013-07-30 13:39 | ブログ | Comments(2)
コメント遅くなってしまい申し訳ありません(>_<)
読み終わったのですね。
ユリさんの記事を読んだら、私も読んでしっかり考えたいな、と少し思いました。
最近、これからどう過ごしていくかを考えることが多いので、何かヒントが見つかるかもしれないなぁって。
でも一歩が踏み出せないです(^^ゞ
智くんなら何て言うかな。
コメントありがとうございます_(._.)_
読み始めたら、一気に読んでしまいました。
重いテーマですし、泣けるところもたくさんありましたが、主人公やそのご家族の優しさや強さに胸打たれました。
ひとみさんの迷いも分かります(^^*)
そんなひとみさんに、智君ならどんな風に声をかけるでしょうね?
「まずちょっと読んでみたら!それでダメそうだったらやめたらいいんじゃない…んふふ」
な~んて言うかなぁ(笑)